犬と暮らす人々にとって、散歩はあまりに日常的で、当たり前の光景に見えるかもしれません。
しかし、その足元で起きていることは、日常という言葉では片付けられないほど濃密な営みです。
散歩とは、犬が一日の中で最も多くの外部刺激を受け取り、環境との関係を刻一刻と結び直し続けている、極めて重要な「対話」の時間なのです。
私たちは長い間、犬の散歩を「正しく歩かせること」や「問題行動を抑え込むこと」をゴールとして捉えてきました。
けれども、行動の表面(アウトプット)を整えることだけに執着すると、犬が本来持っている「自分の感情や身体を自分で調整していく力」を育む機会を、図らずも奪ってしまうことになります。
犬の森のリードワークは、犬を制御し、思い通りに動かすための技術ではありません。
犬が自ら距離を取り、立ち止まり、引き、そして戻ってくる。 その一つひとつの小さな「選択」を、人の手によって壊さず、守り抜く。 犬が自分の力で世界と折り合いをつけられるよう、静かに背中を支えるための散歩の作法です 。
派手なパフォーマンスも、即効性を謳う魔法もここにはありません。 しかし、日々の散歩でこの思想を淡々と積み重ねていった先には、犬の行動の変化を超えた、あなたと犬との関係性そのものが静かに、かつ劇的に変容していく未来が待っています 。
この本は、
犬を「良い子」にするための本ではありません。
行動をコントロールするための本でもありません。
犬の時間を、犬に返すための本です。
今日の散歩が、少しだけ違って見えること。
「直さなきゃ」ではなく、「足りているだろうか」と考えられること。
それだけで、犬との関係は静かに変わり始めます。
散歩は、毎日できる環境エンリッチメントです。
その可能性を、この一冊で一緒に考えてみましょう。
散歩はエンリッチメントである amzn.asia/d/0fa2n6QD #Amazon @Amazonより
はてなブログに投稿しました
Lesson 3 歩行と姿勢を観察する 第015回 正しい形 を探すのではなく いつもの動きを知る - 犬の森 partⅡ inunomori-charlie.hatenablog…
#はてなブログ
犬の森 retweeted
私のリアクションが大きくて大暴れしていた茶々も救われました。今の幸せな犬たちとの暮らしに導いて下さり心から感謝しています🩷
はてなブログに投稿しました
犬を整える前に、私たちが整うということ 犬の森が目指すもの - 私は社会化のドッグトレーナー@犬の森 charliemama3.hatenablog.jp/e…
#はてなブログ
犬の森に出会えたことに感謝の気持ちでいっぱい
そらの余命を言われてから
最後までそららしく過ごしてほしい
と毎日を大切に過ごして
その時間がとても豊かで
日々幸せを感じることができて
(悲しさがあふれる時は何度もあったけど)
お空に帰ってからもそらに想いを馳せるときに
心がほっこりする
はてなブログに投稿しました
犬を整える前に、私たちが整うということ 犬の森が目指すもの - 私は社会化のドッグトレーナー@犬の森 charliemama3.hatenablog.jp/e…
#はてなブログ
犬の森 retweeted
私がここで10年以上学び続ける理由が全て言語化されてる✨
はてなブログに投稿しました
犬を整える前に、私たちが整うということ 犬の森が目指すもの - 私は社会化のドッグトレーナー@犬の森 charliemama3.hatenablog.jp/e…
#はてなブログ
Day 11
おやつで気をそらす前に見ること
今日のひとこと 食べたかどうかより、食べられる心身の状態かを見ます。
犬が吠えそうなとき、鼻先へおやつを出す方法はよく見かけます。その場を通り過ぎる助けになることもありますが、いつも最初の一手にすると、犬の状態を見落とします。においを嗅げない、口だけ動かして飲み込む、食べた直後にすぐ振り返る。これは喜んで学んでいる姿とは限りません。
刺激のたびに食べ物が出ると、犬によっては「何かが来る合図」になり、周囲を探すようになります。また、吠えた直後に毎回差し出せば、行動の流れを強める可能性もあります。古典的条件づけとして使うなら、犬が反応を爆発させない距離で、刺激と良い感情を丁寧に結び直す必要があります。
まず見るのは距離、呼吸、身体、食べ方です。そして、食べ物がなくても人が半歩下がり、弧を描き、犬が自分で離れられる空間をつくれるか。おやつは有用な道具ですが、犬を黙らせる栓ではありません。犬の心が戻れる条件を整えたうえで使うから、意味を持ちます。
食べ物を使うときは、刺激が現れるより前から犬が食べられる距離を選びます。犬が見えた後に袋を探して手間取ると、人の焦りも増えます。食べさせながら正面突破するのではなく、犬が食べ終えた後も身体が戻り、自然に離れられる経路を確保します。食べ物と空間調整を切り離さないことが大切です。
今日の観察ポイント
食べ物を渡したとき、舌やあごの動き、飲み込み方、食後の視線を観察してください。
はてなブログに投稿しました
犬を整える前に、私たちが整うということ 犬の森が目指すもの - 私は社会化のドッグトレーナー@犬の森 charliemama3.hatenablog.jp/e…
#はてなブログ
「飼い主の葛藤を犬がすべて見抜く」とまでは言えません。しかし少なくとも、犬の神経系は、人間から来る複数の感情手がかりの整合性に対して、私たちが思っていた以上に敏感なのかもしれないですね。
犬は飼い主の「違和感」一瞬で検知 脳波に乱れ、神経レベルで反応か - 日本経済新聞 nikkei.com/article/DGXZQOSG2…
Day 10
叱ると止まるのに、なぜ減らないのでしょう
今日のひとこと その場で止まることと、次から困らなくなることは別です。
大きな声やリードショックで吠えが止まると、方法が効いたように見えます。けれど犬が静かになった理由は、落ち着いたからとは限りません。驚いて動きを止めた、さらに大きな刺激に反応した、次に何が起きるか分からず固まった。外から見える静けさだけでは、内側は判断できません。
刺激が犬や人だった場合、叱りはその対象と一緒に経験されます。「犬が現れると首が苦しい」「人が近づくと飼い主さんが怖くなる」という学習が重なれば、次回はもっと早く身構えます。吠えを押さえ込んでも、警戒や緊張の土台が強くなることがあります。
さらに、叱った人は吠えが止まることでほっとします。その安堵が人の叱る行動を強め、だんだん声や手が強くなる。犬だけでなく、人の行動も結果によって変わります。目指すのは、犬が罰を避けて黙ることではありません。刺激に気づいても距離を選び、人と一緒に身体を戻せることです。
犬が黙った直後、人が散歩を続けられること自体も、人の強い対処を残します。だから振り返りでは「犬が止まったか」だけでなく、「私は何によって安心したか」を書きます。人側の随伴性が見えると、次回は早めに距離を取り、強い刺激を使わずに安全をつくる準備ができます。
今日の観察ポイント
止まった直後の犬を見ます。口元、呼吸、視線、身体の硬さは、本当に落ち着いた状態でしょうか。
はてなブログに投稿しました
リードワーカー養成講座第2期は2027年2月募集開始します - 私は社会化のドッグトレーナー@犬の森 charliemama3.hatenablog.jp/e…
#はてなブログ
犬の森 retweeted
愛犬が最後の日まで
名前を呼ばれたら尻尾を振ってくれるように🥺
そらと呼ぶことが
嬉しい安心できることになるように🥺
名前を呼ばれたあとに
どんなことが起こるのか
その積み重ねで名前を聞いたときの感情も変わっていく
だからこそ
そらという名前を大事にしようと思います🫡
#条件性情動反応
Day 9
名前を呼ぶと、なぜ吠えが続くことがあるのか
今日のひとこと 名前は犬を止める音ではなく、関係をつなぐ大切な合図です。
犬が吠えるたびに名前を呼ぶと、犬は振り向くかもしれません。そこで褒めたり食べ物を渡したりすると、その場では静かになります。しかし一連の流れが「吠える―名前が呼ばれる―振り向く―良いことが起きる」とつながれば、最初の吠えから丸ごと強くなることがあります。
だからといって、名前を使ってはいけないわけではありません。ブログでも「名前を呼んでおやつ」は使い方次第だと書いてきました。大切なのは、吠え始めてから犬を回収する道具にしないこと。平常時に名前を呼ばれたら人を見る、近くへ戻る、安心して次の動きへ移れるという経験を十分につくります。
また、刺激を見た瞬間に毎回名前を呼ぶと、名前そのものが緊張の予告になることもあります。まず人が位置と距離を整え、犬がこちらを受け取れる状態かを見ます。犬の名前は警報装置ではありません。何度も連呼せず、一度の呼びかけが届く関係と環境を育てましょう。
名前が何度も呼ばれる暮らしでは、犬にとって名前が背景音になっていることがあります。叱る前にも、食べ物の前にも、危険を止める前にも使われれば、意味はさらに曖昧になります。名前を大切にするとは、回数を減らし、届く場面で使い、応じた犬へ次に何が起きるかを分かりやすくすることです。
今日の観察ポイント
今日は吠えていない穏やかな場面で一度だけ名前を呼び、犬がどう応じるかを見ます。
運動というと
高いところにジャンプさせたり、人間でいうところのスクワットのように
お座り伏せをさせたり、どうしてもそういうスパルタトレーニングになりやすいものですが、
犬の森では
立っているだけでおりこうさん(笑)
立っているだけで様々な神経が働き身体を調節しているんだ、をテーマに運動を捉え直したいと思っています。
身体が感じることを第一に。
はてなブログに投稿しました
第013回 身体の位置や動きを調整しにくいときに見られること - 犬の森 partⅡ inunomori-charlie.hatenablog…
#はてなブログ
Day 9
名前を呼ぶと、なぜ吠えが続くことがあるのか
今日のひとこと 名前は犬を止める音ではなく、関係をつなぐ大切な合図です。
犬が吠えるたびに名前を呼ぶと、犬は振り向くかもしれません。そこで褒めたり食べ物を渡したりすると、その場では静かになります。しかし一連の流れが「吠える―名前が呼ばれる―振り向く―良いことが起きる」とつながれば、最初の吠えから丸ごと強くなることがあります。
だからといって、名前を使ってはいけないわけではありません。ブログでも「名前を呼んでおやつ」は使い方次第だと書いてきました。大切なのは、吠え始めてから犬を回収する道具にしないこと。平常時に名前を呼ばれたら人を見る、近くへ戻る、安心して次の動きへ移れるという経験を十分につくります。
また、刺激を見た瞬間に毎回名前を呼ぶと、名前そのものが緊張の予告になることもあります。まず人が位置と距離を整え、犬がこちらを受け取れる状態かを見ます。犬の名前は警報装置ではありません。何度も連呼せず、一度の呼びかけが届く関係と環境を育てましょう。
名前が何度も呼ばれる暮らしでは、犬にとって名前が背景音になっていることがあります。叱る前にも、食べ物の前にも、危険を止める前にも使われれば、意味はさらに曖昧になります。名前を大切にするとは、回数を減らし、届く場面で使い、応じた犬へ次に何が起きるかを分かりやすくすることです。
今日の観察ポイント
今日は吠えていない穏やかな場面で一度だけ名前を呼び、犬がどう応じるかを見ます。
Day 8
吠えた瞬間、世界はどう変わったか
今日のひとこと 同じ吠えでも、犬にとっての役割は違います。
同じワンワンでも、注目を得る吠え、接近を止める吠え、外へ出たい吠え、痛みや不快から出る声は、別の行動として考える必要があります。見た目ではなく、その行動が犬にとって何の役に立っているかを見る。これを行動の機能と呼びます。
散歩で犬に吠え、結果として相手が遠ざかるなら、吠えは距離をつくる役割を持つかもしれません。家で人に向かって吠え、人が振り向くなら、注目が関係しているかもしれません。トイレ前で吠えて外へ出られたなら、必要を伝える有効な方法です。同じ「無視」を当てはめればよいわけではありません。
一つの吠えに複数の役割が重なることもあります。最初は警戒だったのに、人が毎回名前を呼び、いつしか注目も加わる。最初は離れたかったのに、抱き上げられる流れまで含めて習慣になる。だから一回で答えを決めず、記録を並べます。「吠えた後、犬の世界はどう変わったか」。この問いが、対処を選ぶ羅針盤になります。
行動の機能は、注目、物や活動への接近、逃避・回避、感覚そのものによる結果などに整理できます。ただし分類名を当てることが目的ではありません。仮説に合わない事実を探し、暮らしや健康の要因も確認します。「分からない」を残したまま安全な先行操作を始めることも、立派な見立てです。
今日の観察ポイント
最近の記録を三件並べ、吠えた後に毎回起きている変化へ丸をつけてください。
吠える犬を
「私を困らせている」
「主導権を握ろうとしている」
「威張っている」
と考えてはいけない理由は、
犬が不安や困っていることを、吠えていることで何とか出来たという戦略に気づけないから。
ひょっとしたら飼い主さんと一緒に吠えることでその場を乗り越えてきたのかもしれない。
不安なのであればどうしたら不安にならないようにできるかを考えねばね。
無理に座らせたり食べ物をちらつかせたり「大丈夫」みたいな声かけはより不安を大きくしていないだろうか?
その場所から自分の足で、強制されることなく移動して
「頑張ったね、次行こう♪」
って一緒にまた歩き出す。
周囲は「頑張っている」ペアを温かく見守る必要があって
「しつけがなっていない」
なんて言わないであげてほしい。今頑張っていることを支えられるのは、思いやりであって、指摘でもお節介でもないのですから。
Day 7
吠えを記録すると、責める気持ちが減っていく
今日のひとこと 記録は犬を採点するためではなく、助けられる場所を探すためにあります。
記録というと、吠えた回数や失敗を並べるものに感じるかもしれません。でも、回数だけでは「なぜ今日は三回で、昨日は十回だったのか」が分かりません。必要なのは、犬の前後に何があったかを短く残すことです。
犬の森でおすすめしているのは、ABCの形です。Aは直前の状況、Bは犬がしたこと、Cは直後に起きたこと。たとえば「家の角で前方から犬が来た/立ち止まり三回吠えた/人がリードを短くして道を戻った」。ここへ距離、道幅、時刻、犬の疲れ、人の対応を少し足すと、数日で共通点が見えてきます。
記録すると、「また吠えた」が「狭い道で近づかれたときに続きやすい」へ変わります。犬の性格ではなく条件の問題になるので、責める気持ちが減ります。なお、問題となる吠えをわざと再現する必要はありません。吠えは経験するほど練習にもなります。安全な範囲で、自然に起きた場面を動画やメモで残せば十分です。
動画は吠えを撮るためではなく、声になる前を見返すために役立ちます。画面の端に映る相手の速度、人の手元、犬が最初に口を閉じた時刻を確認します。吠えの迫力に引っ張られず、出来事を数秒ずつ分けられるからです。ただし撮影のために危険な距離へ残らず、安全確保を最優先にします。
今日の観察ポイント
今日は一件だけ、時刻、場所、直前、犬の行動、直後、人の対応を六行で記録してください。

























