個人の偶発的な発話と、そこに反映された個人の倫理観を社会全般のものだとむりやり一般化している気がします。あと、ここにヘゲモニーの概念を適用するのは間違っているとは言えないでしょうが、単に理論的原理を用いて概括的な説明をするのではかえって現実から離れてしまうのではないでしょうか。
SDGs等での「差別禁止」「ハラスメント禁止」のような道徳的「教化」が一般企業の内にまるで常識の様に入り込んでいるのに対し、「盗み禁止」を面と向かって言う様な組織は「ゲス」だとされる。これは単に反差別・反ハラスメントの道徳的イデオロギーが反窃盗よりも権力を握っているからに過ぎない。