極端な話、どっかの行政が「来月からハンターハンターを発禁処分にします」と宣言しても法的にはろくな歯止めもない。人種差別には厳罰化が進んでいても、創作を差別し規制することは誰も悪とはしない。
言うなれば、今のすべての創作物は「社会的合意さえあればいつでも殺して良いヒト」なんだ。
個人的には、どう転んでも構わないと思ってる。どうせ創作者や出版社だって大半は本気で自由に表現できる権利が欲しいわけじゃなく、腹の底では各々の「扱いやすく都合の良い表現規制」を望んでいるんだろう。「ルールの下で安心を買おう」という誘惑にかれらは抗えない。
だからこんな風になってる。
かの悪書追放運動の折に先頭に立って御活躍されたのが各地の母親・PTA、って歴史からしても国内規制の主体が何かしら女性集団の中に潜伏出現しがちなことは初めっからほぼ明白なので、ぶっちゃけ今の流れですら「判断が遅い」と言わざるを得ない所がある。
七川琴騒動の時もそうだったんだが、ここ数年ずっと同じようなことを繰り返してるんだよな。
誰かが男性向け作品に対して「これキモくない?」とお気持ちツイートをする。それが賛同を集めてどんどん拡散されていく。
で、その批判者や賛同者の中にBL好きがいると、「じゃあBLはどうなんだよ」ってカウンターが始まる。
「男性向けVS女性向け」の構図で対立が出来てくると表現の自由推進派が出てきて、「両方規制されることになるからやめろ」って止めに入る。
そうやって減速、鎮火してその場の炎上だけは何となく収まってきたわけ。
男性向け作品を攻撃する側は描写を「女性の性被害」や「男の加害性」と拡大解釈した女性全体の立場を代弁するかのような主張で攻撃するから、男側は「いや女向けもヤバいだろ」って反論が出てくる。
要するに対立が成立する前、攻撃の時点で「女側の主張」から始まってるんだよ。
だから、男側から出来る事といえば、見もしないだろう攻撃者に対して直接リプを送るか、女向け作品も挙げて「これもキモいだろ」って言うか、相互確証破壊に走るかなわけ。前者二つはほぼ効果ないんだけどな。
なぜかというと「女性の性被害」「男の加害性」っていう女の経験や気持ちに基づく主張をそんなことはないと否定しても、被害や加害性を軽視しているととられがちなので。
だから、今回みたいな事を止める為には、同じ女性の立場から「キモくない?」と燃やそうとする人間に対して、「嫌いなのは自由だけど、それを理由に他人の表現を排除するのは違うでしょ」と止める流れを作ってもらうしかないと思う。名前が売れてる人間ならなおよし。
これまでだって、表自派たちがシュバってきて鎮火してきたけど、最初の攻撃を生む構造が変わらなければ、次に止めるためのコストはどんどん高くなっていく。それは今回見ててもわかるでしょ?
今回も鎮火するかもしれんが、同じことを繰り返していたら、いつか本当に止められなくなるんじゃないかと思ってる。
「自分はそうは思ってないから」で声出さないでいたら、本当に終わるぞ。
聖書の失敗は、兎にも角にも「サタン」を設定しちゃったことじゃないかな…
恐らく「神」の問題ではない。
どんな時代であれ「絶対的な敵対者が居る」などという世界観に浸されて生きている人間が平和に過ごせるはずがない。
16歳未満SNS禁止、ちょっとだけガチでやってみてほしさがある。
不当にSNSを奪われたことによってリアルネットを問わず表からは全く見えない所で飼育されるであろう、昭和のジジイやインターネット老人の想像を超える悪夢のようなガキ共が見てみたい。












