「なぜこの会社がこのブランドを?」が気になる性分で、自動車ブランドの資本構造とデザインをtrunk(変わらない核)という視点で読み解く連載中。 Car brands' capital structures & design, read through 「trunk」—the core that never change
「車そのものではなく、ドライビングシューズやマスコット、腕時計といった"周辺のグッズ"にこそ、ブランドの正直な顔が出ることがある。気合いの入ったコラボと、そうでないもの——その温度差は、本体の広告よりも雄弁に語ることがある。小さなモノに宿る、ブランドの本音を読み解く論考集。(Webメディア『TRUNK』グッズ・小物論選集)」
ランボルギーニ・フェラーリ・ポルシェ911の内装デザイン(非対称という難題への三つの答え) ― 分けるか、繋ぐか、殴るか TRUNK # 107 運転席と助手席、本質的な非対称 車の運転席と助手席は、本質的に非対称な空間だ。運転席にはステアリング、スイッチ、メーターが集中し、助手席には基本的にシートしかない。この非対称をどう一つの造形にまとめるか。これはインテリアデザインの本質的な難題であり...
オートバックスとイエローハットの経営戦略(BMW・アウトプラッツ・出光・ホンダ) ― 跳ね返された会社と、横に広げた会社 TRUNK # 106 カー用品店といえば、多くの人がまずオートバックスを思い浮かべると思う。売上規模でも今なお業界最大手だ。でも、この10年の業績を見ると、実は苦しんでいる。躍進していたのは、2番手のイエローハットの方だった。 オートバックス、輸入車への挑戦と撤退...
パリモーターショー2026のレトロEV(プジョーRCZ・シトロエン2CV・アルピーヌA310) ― 稼ぐ場所と、語る場所 TRUNK # 105 2026年のパリモーターショー(パリ・サロン)は、歴史を引っ張り出した車が目立った。プジョーRCZ、シトロエン2CV、Fiat Multiplay、アルピーヌA310。どれも、いまの車ではない。過去の名前を、電気で呼び戻した車だ。 ここ数年のパリ・...
東京のメルセデス・ベンツ正規ディーラー(ヤナセ・ケーユー・シュテルン世田谷) ― 星のマークは変わらない。掲げる会社だけが、入れ替わっていく TRUNK # 104 東京の街角で、同じ三芒星(スリーポインテッド・スター)を掲げたメルセデス・ベンツの店を見かける。どの店も同じ看板、同じ制服、同じ白と銀の内装だ。けれど、その星を掲げている会社は、実はまったく違う出自を持っている。 輸入元は一つな...
911は形を守り、GT-Rは名前を守った ― trunkという言葉を、もう一度言い直す TRUNK # 103 TRUNKは、車を入口にして企業やブランドの経営判断を読み解く、note連載だ。 100本を超えて、もう一度立ち止まる この連載を始めたとき、「trunk」という言葉に与えた定義は、「ブランドが手放さない核」というものだった。102本を書いてきて、この言葉自体の輪郭は、思っていたよ...
エルグランド、Wayve、そしてテスラ ― 自動車からモビリティへ、第二段階の号砲 TRUNK # 102 三社、到着時刻がずれている 2026年夏、16年ぶりに刷新された日産エルグランド。このミニバンに2027年度、E2E(エンド・ツー・エンド)技術に対応したグレードが加わる。認識・判断・操作を一つのAIが一括して担う方式で、日産は英Wayveと組み、コストを抑えながら市街地対応まで踏み込む。...
ポルシェ・F1・酒・旅、四つの断片から辿るtrunkの語源 ― 幹と、鼻と、酒飲みと TRUNK #101 この連載を「TRUNK」と名付けたとき、頭にあったのは「ブランドの変わらない核」という意味だけだった。この名前を掲げて始めたのが、第1回だ。だが調べてみると、trunkという単語自体が、思っていた以上に長い枝分かれの歴史を持っていた。 100本を超えて振り返ると、この連載を支えてきたの...