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ピストバイクほど、16年間で「格好いい組み方」が激しく変わった自転車も珍しい。
変速機がない。基本構造は極端に単純。フレーム、クランク、ハンドル、前後ホイールがあれば成立する、外見を大きく変える部品はロードバイクより少ない。
だからこそ、ピストはパーツ一つ一つがファッションになった。
そして2010年と2026年を比較すると、同じ固定ギアとは思えないほど価値観が違っている。
2010年代は細い・低い・派手が正義だった
2010年前後の象徴といえば、MASH SFに代表されるメッセンジャー文化の影響だろう。
Cinelli×MASHのような前下がりで攻撃的なアルミトラックフレーム、細いタイヤ、高いギア比。そして街中を高速ですり抜けるための極端にシンプルな外観。
日本でもこの時期、「競輪車そのもの」のNJS系と、「サンフランシスコのメッセンジャー」の二つが混ざった独特のピスト文化が形成された。
ハンドルも今とは正反対である。
ライザーバーなら思い切り短く切る。あるいはブルホーン、ピストドロップ。
ホイールではDeep Vのようなディープリム、AEROSPOKEの5本バトンなど、とにかく一目でピストだと分かるものが人気だった。
要するに、
「細いタイヤ+短いハンドル+ディープリム+前下がり」
これが2010年の街ピストだった。
2013~2016年頃から、ピストが「ストリートレーサー」になる
ブームが定着すると、単なるメッセンジャー模倣からカスタム競争へ移行する。
ここで強くなったのがLEADERなどに代表される、極太アルミフレームとエアロパーツの組み合わせだ。
細身のNJSとは対照的に、巨大なダウンチューブ、カーボンフォーク、ディープカーボン、3本・5本バトン、性能はともかく見た目だけならタイムトライアル寄りだ
2016年頃には、フロントに5バトンカーボン、リアに60mmディープリムというような「カーボンを見せる」カスタムもショップ側から積極的に提案されだした。
この頃は実用性よりも、
「完成車をどれだけ別物にできるか」
が重要だったように思う。
つまりピストが、移動道具から巨大なファッションアイテムになった時代である。
2017~2020年になると、短いハンドルが消え始める
そして面白い逆転が起きる。
ハンドルがどんどん広くなるのである。
2010年前後には「狭ければ狭いほどストリートっぽい」という雰囲気すらあったのに、やがてMTBのようなワイドライザーがピストへ侵入する。
2020年頃には、昔のメッセンジャー的なクロモリピストとショートハンドルから幅広ライザーバーとアルミフレームへ主流が変化した。
これは単なる見た目の変化ではない。
広いハンドルなら低速でも扱いやすく、スキッドやトリックもしやすい。
つまりピストが、
「メッセンジャーやノーブレーキ勢がひしめくアングラな乗り物」
から、
「街で振り回して遊ぶ自転車」
へ変化したのである。
2020年代にはタイヤまで太くなった
さらに決定的だったのがTRACKLOCROSS、いわゆるトラクロの存在だ。
固定ギアのトラックバイクに太いタイヤを履かせ、そのまま未舗装路を走ってしまう。
日本でも2019年にはトラックロクロスの世界選手権が開催され、現在では32C以上のタイヤを推奨するような世界が成立している。
2024~2026年になるとこれはさらに進み、35C、40C、43C、場合によっては45C以上を飲み込む固定ギアフレームまで珍しくなくなった。
これは2010年代のピスト乗りからすれば衝撃的だろう。
「ピストなのに40C?」
という話になる。
ところが2026年では、それが格好いい。
2026年結局、「何でもあり」になった
現在面白いのは、昔の流行が完全に消えたわけではないことだ。
NJSフレームも格好いい。
細身クロモリも格好いい。
極太アルミも格好いい。
バトンホイールも復活している。
つまり「昔に戻った」のではない。
過去16年間の文化が全部同時に存在するようになったのである。
好きなものを全部混ぜていい。
極端な話、NJSフレームに750mmライザーを付けてもいいし、クロモリに最新カーボンバトンという組み合わせまで成立する。
これはピスト文化が衰退したというより、成熟した結果なのだと思う。
かつては「ピストらしい組み方」という強烈なテンプレートが存在した。
しかし2026年では、
「どう組むか」より、「そのピストで何をするのか」
のほうが重要になっている。
街を速く走るのか。
スキッドするのか。
トリックするのか。
通勤するのか。
山に突っ込むのか。
あるいは、ただ眺めて格好いい自転車を作るのか。
変速機のない世界一単純なスポーツ自転車だからこそ、その組み方は逆に無限に分裂した。
2010年のピスト文化が「型を作った時代」だったとすれば、2026年はその型を全部壊して、好きなものを選べる時代なのかもしれない。
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スタッフのやこがしばらく乗ってたこちらの1986年のディーゼルターボですが、近々販売することになりました!
この車の欠点をあげるとすれば、排ガス規制で登録できる場所が少ないくらい。
ディーゼルターボは走りに申し分ないし(決して速くはない)、燃費は郊外の一般道メインで20km/lをゆうに超えます。
電装が少し弱くてライトが暗かったり、少し雨漏りしてたり、課題も多い子ですが気にってくれる人がいたらいいな。
興味ある方、直接ご連絡ください!


















































