TikTokが美容医療に厳しくなったと嘆く先生方もいる。
でも私は、むしろもっと厳しくなってほしいと思っている一人です。
TikTokが存在する前、私たちは症例を積み重ね、残りの時間のほとんどを技術向上に使っていたはずです。
それが今は、「バズる動画を撮らなければいけない」という流れに変わってしまった。
時代の流れだということは理解しています。
ただ、その時間が本当に美容外科の発展につながっているのか、私は疑問に思っています。
美容外科に必要なのは、突然現れるゲームチェンジャーではなく、目の前の患者一人ひとりに向き合い、地道に技術を磨き続けること。
TikTokでは、どれだけの“偽物”がバズり、
その結果、被害を受けた患者が増えたのか。
そこにも目を向けるべきだと思います。
極端な言い方かもしれませんが、
日本の美容外科の進化を、数年単位で遅らせた要因の一つがTikTokだとさえ私は感じています。バズよりも、技術。再生数よりも、結果。
そして何より、目の前の患者に集中したい。
後医は名医とはよく言ったものです。鼻の再手術で実は前医の方が大変だったんだなと手術中にわかることもあります。大変な地盤の上で家を建ててくれて、こちらは屋根に工事をだけするパターンも全然あります。それなのによくここの修正してますとか、マウンティングする先生ダサいなって正直思います。なぜならそれは私の日常なので何も言及する気が起きないのです。前医の良かったところはリスペクトすべきだし、患者様を不安させることでより多くの施術をしてもらうということは卑怯な行為だと感じます。もちろん責めるべき前医もいらっしゃいますが···
ということで今日も黙って他院様の修正をさせて頂いてます。
鼻の修正をメインにやっている中で修正というワードに患者様はナーバスになるお気持ちは良くわかります。そこで修正はその全てが一緒ではないという説明が必要と考えて投稿します。
15分ぐらいでさっと治せるものもあれば一日がかりでやる必要があるものもあります。
Cランク プロテーゼが高いもしくは低い、またはズレている。軟骨が透けている。オステオポール除去など
Bランク 軽度なデザイン変更、高すぎた鼻を低くもしくは少しだけ鼻を高くしたい、曲がった鼻(先天的な重度な湾曲や顔面非対称がない場合) 、後戻りの修正、L型による拘縮など
A ランク 支持力不足(鼻中隔が無くなっている) 、皮膚の伸びが極度にない場合、前医に過剰な大鼻翼軟骨切除、鼻の穴が切られすぎて無くなっている場合
S ランク 高度な拘縮鼻、唇裂鼻(modelate以上の)
以上の症状は単独で起こる場合もありますが何個かの症状がリンクしていることも珍しくありません。
ですので、具体的には個別で判断しなければ行けませんが、延べ七千件以上のお鼻の手術を執刀しその半分以上が他院修正の私の経験に基づくものです。
加齢で鼻が大きくなる原因は主に3つあって
①支持性が弱くなる
若い頃は鼻先は軟骨と靭帯でピンと支えられていますが加齢とともに大鼻翼軟骨と鼻中隔軟骨
そしてそれらを支える靭帯が緩みます。
② 骨の萎縮で土台が減る
加齢で顔の骨は少しずつ吸収されます。上顎骨(鼻の土台部分)が痩せるとその上に載っている鼻全体が低くなり垂れてくることで大きく見えます。
③ 皮膚と皮下組織が厚くなり、たるむ
加齢で皮脂腺が肥大しやすくなる(特に男性の鼻先)
他院でで寄贈軟骨使用し、のちに感染し後戻り。今日はそんな方の修正。今年の私のメインのお仕事はこの寄贈軟骨の修正になりそうです。私の予想通り確実に日本でも韓国の真似しだしているクリニックが増えている。回転率がいいので儲かる麻薬ですね。一度使い出すとやめられない。
韓国で某クリニックを始め、よく使われるTNRメッシュによる鼻中隔延長。実はおそらく日本で1番この修正をしているかもしれません。TRNメッシュの修正は全ての材料における修正において群を抜いて難しいです。寄贈軟骨、豚の軟骨、オステオポールが可愛く見えるぐらいの感覚です。理由は主に3つ
・メッシュ周囲は強固な瘢痕でガチガチ
•組織との境界が不明瞭
•剥離で粘膜損傷 → 穿孔リスクが高い
•抜去後は支持組織が壊滅的に弱くなる
ほとんどの場合で肋軟骨による再建が必要になります。
メッシュが入っているかもしれない思ったら調べて欲しいこと→異様に鼻が硬い、軟骨のようなしなり感が全くないことです。
多くの学会発表や日々の診療でも思うのが日本の鼻整形界隈で機能を重視した手術や診療をなされている医師がまだ少ないことです。自ずと患者さんへの教育ができないわけですから患者様も何もそこに触れないままカウンセリング巡りをすることになります。鼻中隔湾曲症の方は意外と多く、また長期にわたってお鼻が詰まっている状態ですからそこに気づくことも少ないです。そう言った方が鼻中隔延長を行うとやはり更なる鼻詰まりの原因となりうるわけです。また小鼻を切りたいという患者様に中にも一定数の外鼻弁狭窄の方がいて明らかに切ったらまずそうなのに“小鼻縮小の名医”でこれぐらい切れると言ったエピソードを聞くと機能のことは理解できてないのだと感じます。流行りの形、忘れ鼻、そう言ったデザインはもちろん大事なんだが外鼻と機能のことを両方理解できている且つ治療できるそんなことが当たり前になる未来を目指して頑張って行きます。
お鼻に応用できる日が楽しみですね。あとはお値段が問題です🥹
培養軟骨の移植で膝関節を修復 再生医療が保険適用に(共同通信) u.lin.ee/AVRwcle?mediadetail…
僕は膝があまり良くないので期待大ですわ〜鼻中隔軟骨も培養できるなら肋軟骨の採取も要らなくなって良いですね🙆美容に応用が早そうですね〜
この写真は手術をしてないビフオアフターです‼️鼻のドアップの症例写真には注意が必要です。術前はカメラを近づけて撮ると魚眼っぽく映るので団子鼻に映ります。術後は引きで撮ったものを拡大させると鼻が小さく映ります。
この手法を使うと鼻の変化を大きく見せられるのです。それとドアップにすると顎の角度が映りませんので、術前は少し顎を上げさせて鼻の穴を強調させる、術後は顎を引かせて鼻の穴を見せにくくさせるということも容易になります。症例は基本的に鼻だけよりも全顔が映ったものが信ぴょう性が高いです。
鼻の手術においてCTは必ず必要なのか?決着をつけましょう!
結論から言います。あるに越したことはないがctを取ったからすごい!ではないです。
これをctを持っており且つ沢山読影している私が説明するときっと説得力が増すはずです。
CTを撮らなければいけないケースは主に以下です。
①外傷歴がある方
②過去に鼻の手術をしている方
③明らかな斜鼻がある方
④鼻詰まりがあって耳鼻科的な介入が必要な方
です。
ここはむしろCTがないと“想像で戦う”領域になります。航海図を持たずに船旅に出るようなものです。
一方でCTは、被曝と費用がある検査です。カウンセリングの時点でクリニックごとに何回も撮っているまたはクリニック側の都合でのctマウント合戦と費用回収のためにガンガン撮るのはすごく懐疑的です。もちろん手術が決まった患者様は撮らせて頂いてます。
相対的に必要性が低い方は鼻尖形成や軟骨移植やストラット法などの鼻中隔軟骨に操作を加えない手術となります。
CTは撮るだけで価値が出ません。CT → 情報抽出 → 手術設計 → 実行
ここまでできて初めて意味があります。
検査は“安心の演出”ではなく、結果を変えるために使うものです。
























