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マンスリーサポーターとして、報道を支えてもらえませんか
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日本社会はいま、正念場にあります。
物価高騰の中で格差が広がり続け、社会の中にやり場のない不満が広がっています。かといって、日本が目指すべき未来像を描ける政治家もいません。
くすぶる不満は外国人をはじめとするマイノリティを排除する動きにつながっています。また、政府は危機を煽って軍拡を進め、他国との緊張を高めています。戦前の社会と重なるような動きです。
私たちTansaは、この状況に歯止めをかけたいと思っています。
私たちは若いジャーナリストを育て、組織を拡大し、インパクトある報道をさらに多く生み出します。
そして、二度と戦争を繰り返さないために、全力でジャーナリズムの使命を果たします。
そのためには長期的な財源が必要です。探査報道ジャーナリストが1人前になるには、10年のトレーニングが必要です。
Tansaはサポーターの皆さんを「お客様」とは考えていません。社会を共に前へと進める「仲間」であり「伴走者」だと思っています。
ぜひ、500円から可能なマンスリーサポーターの輪に加わっていただけないでしょうか。
編集長コラム・「あんたら悔しくないのか」
tansajp.org/columnists/15517…
高市早苗政権は2027年度、内閣広報室の予算を72億3000万円に増やす。今年度の10倍だ。
しかし、そんなに広報予算を増やさなくてもいいのではないか。プロパガンダなら、マスコミ各社がしっかり担ってくれる。今週のマスコミ報道は、戦時下の日本を想起させるものだった。部数が約500万部で、新聞では最も大きい読売新聞は以下の見出しで報じた。
「軍民両用」産業育成へ/継戦能力確保/年内に戦略策定(10月25日朝刊)
同志国と有事2国間協議/弾薬融通や情報共有(10月26日夕刊)
「外国干渉防止」来年法案/政府検討 代理人登録、罰則も(10月27日朝刊)
安保3文書 「拒否力」防衛の柱に/政府調整/攻撃遂行を阻止(10月28日朝刊)
記事の中身にも、批判精神はまるでない。
軍民両用で産業を育成するということは、民間企業を戦時体制に組み込むことであり、金儲けのために戦争を欲する「軍産複合体」への道だ。しかし読売新聞は、「有事の生産能力を確保しつつ、経済も活性化させる『防衛と経済の好循環』の実現を図る」と持ち上げる。
「外国干渉防止法案」とは、要は「スパイ防止法」のことだ。言論の自由を制限する恐れから、1985年に国会で廃案になった。
だが読売新聞は、政府が「日本にある外国公館の指示を受けた個人によるプロパガンダ(政治宣伝)拡散など、国内外の実例を紹介し、『法制整備が早急に必要だ』と訴えた」と書く。プロパガンダを拡散しているのは読売新聞の方だ。自己矛盾に陥っている。
▽分断統治
読売新聞だけではない。マスコミ各社は五十歩百歩だ。多少の抵抗は見せても、政治経済権力と真っ向から闘いを挑み、闘い抜くマスコミはない。
原因は、現場の記者と経営陣をコントロールする二つの構造にある。
現場の記者をコントロールするのは、記者クラブを利用した分断統治だ。
日本は三権分立を謳いながら、行政が圧倒的に強い。情報も行政に集まるので、マスコミ各社は、省庁や県庁、警察など行政機構の記者クラブを拠点に情報を得ようとする。行政側は情報をエサに各社の記者を競わせる。「明日分かることを今日報じる」競争に釘付けにしておいて、肝心な情報は隠す。リークする情報は、行政が誘導したい政策に関するものだから一石二鳥だ。
読売新聞の10月25日の記事「『軍民両用』産業育成へ」は典型的だ。10月27日に政府が表明することなのだが、他社より先んじるため「複数の政府関係者が明らかにした」ことを根拠に、さもスクープかのように報じた。記者の手柄意識と、高市政権の利害が一致しているのだ。
経営陣は、政治経済権力に依存することでコントロールされている。
新聞は食料品以外で唯一、消費税8%の軽減税率が適用されている。様々な生活必需品には適用されないから理屈に合わない。軽減税率を適用した当時の財務省の幹部は、安倍晋三首相の意向だったことを私に明かしている。無理筋を承知で適用を決めたという。部数減に頭を悩ます新聞は、政治権力からの毒まんじゅうを食べてしまった。
民放テレビ局は、収入のうち広告料金が8割から9割を占めるから、スポンサーには頭が上がらない。政治権力からも、放送法を持ち出される危険性をはらんでいる。高市氏が総務大臣の時に「政治的公平性」を曲解し、電波停止を命じる可能性に言及したのはその例だ。
NHKは放送法上、予算や経営委員の人事について、政府と国会を通す仕組みになっている。政治権力とは闘えない。
▽構造の奴隷から脱出しない限り
ここ数年、取材先でちょくちょく耳にする言葉がある。
「マスコミの中でも頑張っている記者さんは応援しなきゃ」
新聞社やテレビ局にも、良心的な記者はいる。だが会社の圧力で思うような報道ができない。そういう記者たちを外から応援して、ジャーナリズムを全うできる手助けをしようという趣旨だ。
気持ちは分かる。会社がダメならば、個々の記者を応援するしかない。社内での理不尽を嘆きながら、意気消沈したり自分を鼓舞したり。そんな記者を前にすると、応援しようと思うのが人情だろう。
Tansaを創刊して10年、私も良心的なマスコミの記者やディレクターの嘆きを聞いてきた。酒を酌み交わしながら傾聴し、鼓舞することも多かった。皆、その場では高揚していた。
だがその後、マスコミの現場に戻ってジャーナリズムを実践することはなかった。途中まで頑張る人はいたが、途中で折れた。
ふと、思うようになった。
「マスコミの記者やディレクターは、構造の奴隷なのではないか」
政治経済権力にがんじがらめにされるのが、マスコミの構造だ。その構造の中に身を置く限りは手足を鎖で繋がれて、どんなにもがこうと何もできない。
ジャーナリズムを貫くためには、手足の鎖を断ち切って構造の内側から外へ飛び出すしかない。外に出て、新しい構造を自らの手で築くのだ。
10年ちょっと前まで朝日新聞にいて、私も構造の奴隷だった。だが、ハッとする読者の声に触れた。
朝日新聞は2014年9月11日、木村伊量社長が記者会見を開き、吉田調書報道を取り消して謝罪した。1面トップの見出し「所長命令に違反 原発撤退」という表現が、読者に「東電社員らがその場から逃げ出したかのような印象を与えた」ことが理由だった。記事の主眼は、「いったん原発事故が起きると誰も事態をコントロールできなくなる」ということであり、記事を取り消すのは間違っている。
しかし、新聞社のトップが「間違った記事だった」と頭を下げた。朝日新聞には読者からの苦情が殺到した。読者窓口の「お客様オフィス」ではいつもの担当者だけでは人が足らず、各部署から応援に入った。私も電話で苦情を受け付ける仕事を手伝った。取材班ではないとはいえ、記事を出したのは私が所属する特別報道部だ。
お客様オフィスで私が受話器を取ると、いきなり男性に怒鳴られた。
「なんでへこへこ謝るんだよ」
男性は福島在住の63歳。東電の職業訓練校である東電学園を卒業後、東電で働いたこともある建築士で、朝日新聞の50年来の読者だという。義母は原発事故後、6カ所の施設を転々とし、いわき市の高齢者施設で90歳で亡くなった。「年寄りはたらい回しにされると認知症が進むし、弱るんだよ。原発事故の関連死で何人の老人が亡くなったと思ってるんだ」。
福島の読者の怒りは、ジャーナリストたちへの期待の裏返しのようだった。「あんたら悔しくないのか」と次のように語った。
「今回のような謝り方をしていると、2回目の原発事故が起きた時に『あの時批判したのに』と朝日が言えなくなるぞ」
「第二次大戦の時は、良心的な人が牢屋に入り、新聞は戦争を煽った。同じ失敗を繰り返すのか。今回は第二次大戦の時に匹敵するくらい『ペンは力なり』を試されている時だと俺は思う。普段は駄文を書いても許すよ。ここぞという時に踏ん張って勝負しなきゃ。しっかりしろよ」
そして1時間ほど私と話をした最後に、こういって電話を切った。
「こんなところで、くそじじいの話を聞いているようじゃだめだ。今から外に出て働いてこい」
私は感動すると共に、手足を鎖で繋がれて、会社のために苦情対応をしている自分が情けなくなった。何をどうしていいのかはまだ分からないが、とにかく鎖を断ち切って外に出よう。そう思った。
福島の読者に「『ペンは力なり』を試されている時だ」と言われてから12年。マスコミは益々、国策広報機関へと堕ちて戦争を煽っている。
万難を排し構造の奴隷から脱出しない限り、展望は開けない。
【お申込み受付中!】11月22日開催! 「ファーストペンギンズ」の今 ゼロから「探査報道」に挑戦する記者と語る、Tansaの10年
tansajp.org/information/1537…
11月22日、Tansa主催のイベントを開催します。
グッズ販売も予定しています。お申し込みは先着順なのでお早めに!
Tansa/風穴をあけるニュース retweeted
違憲の陸自市民調査 自衛隊が文書公開を来年まで引き延ばし!
自衛隊の市民思想等調査。#Tansa が情報公開請求をしたところ、「1年後に開示決定等をする」という通知。今回の調査について知ることは、現政権が熱心に進めるインテリジェンス法の行きつく先を知ることに…youtu.be/xXp2f3RskO4
編集長コラム・冒涜への闘い
tansajp.org/columnists/15499…
居場所のない子どもの心境を経験したことがある。
小学校3年生の時、二つ上のA君がいじめられていた。A君は持病があって運動が苦手。それを6年生のガキ大将が中心になっていじめた。
A君はおとなしい性格で、いじめられても反抗できない。ある日、下校の際に校門の前に集まっていたグループから、私はA君の手を引いて連れ出した。ガキ大将には「A君をいじめるならもう一緒に遊ばん」と告げた。
A君と二人きりで過ごすようになった。私はサッカーやプロレスごっこが好きだったが、A君は激しい運動はできない。A君の家族は私から見てだがどこか彼に冷たい。私の自宅で野球盤でもして遊ぶことにした。
だが自宅にいると、他の子どもたちが外で遊んでいる声が聞こえる。姉が、私たちだけ室内にいるのを不思議がった。自らの意思とはいえ、自分が仲間外れになっているのを知られたくない。特に母に知られるのを恐れた。母は朝早くから夜まで仕事。気苦労も多く、私のことで母に心配をかけたくなかった。
外でいつものように遊ぶふりをして自宅を出て、近くの倉庫の中で遊ぶことにした。倉庫の中なら、いじめグループにも互いの家族にも見つかることはない。私は手先が不器用で、プラモデル作りが苦手。誰かにもらった飛行機のプラモデルで手をつけてないものがあった。それを二人で作ることにした。
でも倉庫は狭くて息苦しい。カビくさい。A君は私に申し訳なさそうな顔をする。その顔を見て私も申し訳なくなる。家族に事情を話せば家で遊べるのに、それができない。いじめられていたA君が一番つらいのに、私は自分の都合を優先させてしまっている。
倉庫での日々を打開することにした。いじめていたグループに一人ずつ接触し、こちらの味方につけた。最後は一人になった6年生のガキ大将に、「もうA君をいじめるな」と釘を刺して和解した。
もしあの時、大人が倉庫にやって来て「これが君たちの遊び場か、楽しそうだね」と言われたらどうしただろう。怒りが爆発して殴りかかっていたかもしれない。大人に絶望しただろう。
現実にはそんな大人がいるはずはない。そう思いたいところだが、いた。しかも教師だ。
きのう、長崎・海星学園いじめ自死事件の控訴審が福岡高裁で始まった。
一審の長崎地裁は、福浦勇斗さんが中学時代に受けていた複数のいじめを認定した。その一つが、小部屋に籠る勇斗さんを10人以上の生徒で追いかけ、部屋の扉を無理やり開けようとしたというものだ。勇斗さんはいじめを受けるようになってから、休み時間は教室から離れた小部屋に籠るようになっていた。
ところが、中学1年の時の担任だった濱崎雅彦氏は次のように主張した。
「小部屋は勇斗君が遊び場として利用していた。籠り続けていたならば、苦痛とは感じていなかったからだろう」
濵崎氏は今、海星学園の中学と高校の教頭を務めている。学校の幹部として、裁判に勝つことしか考えていないのだろう。
しかし、自分の言動がいかに異常かを想像するべきだ。
もし当時、勇斗さんが小部屋に籠っているのを見つけたとして、あなたは「遊び場で楽しんでいるね」と言えるか。
もし、小部屋に籠っていたのがあなたの家族や友人なら、あなたは「遊び場で楽しんでいたんだね」と言えるか。
海星学園の生徒が、あなたの言動をどう感じるか。そのことも想像するべきだ。いじめられても助けてもらえない、死後も冒涜されることに愕然とするだろう。
口頭弁論後、勇斗さんの母・さおりさんは濵崎氏の主張について「本当に悔しかったです」と語った。
私には意外だった。「本当に悔しかった」では足らず、言葉を尽くしてあふれる怒りを表現するのではないかと思ったからだ。
ここに、勇斗さんの遺族の闘いの壮絶さを私は見る。勇斗さんが自死して10年近くの間、海星学園と対峙する中で、遺族は想像もつかないような冒涜を受けてきた。濵崎氏の言葉に「またか」という思いなのではないか。
この社会で、いじめを経験したことも目撃したこともない人はいないはずだ。学校から職場まで、あらゆるところでいじめは蔓延っている。パワハラも、要は大人のいじめだ。
心身をすり減らしてまで、遺族が裁判で闘い続けるのは、復讐心が原動力ではない。いじめによる犠牲者は、これからはもう一人も出したくないと切に願っているからだ。
遺族任せにせず、私たち社会の一員がそれぞれの場所でやるべきことがある。
週刊金曜日の10月23日号に、記事が掲載されています。
陸上自衛隊・現地情報隊に関する防衛省への情報公開請求についての記事です。防衛省はTansaの請求に対し、開示決定期限を1年延長しました。
(Tansaと週刊金曜日は記事掲載で業務提携しています)
苦しみを記したノートは「妄想の可能性」、いじめから逃げて隠れていた小部屋は「遊び場」 長崎・海星学園が控訴審で主張
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本日、控訴審第1回がありました。
学校は、亡くなった福浦勇斗さんがいじめの苦しみを綴ったノートを「妄想の可能性があり得る」と主張しています。
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あす10月23日、長崎・海星学園いじめ自死事件の控訴審が、福岡高裁で始まります。
いじめられる子どもの心情を理解しない長崎地裁判決(松永晋介裁判長)がこの先確定しないよう、Tansaは本裁判を検証していきます。
まずは、一審・長崎地裁判決の検証記事です。
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いじめられる子どもの心情を理解しない長崎地裁判決 海星学園いじめ自死事件、あす控訴審第1回
tansajp.org/investigativejou…
「侮辱の内容は人格を否定するものではない」「自死にはいじめ以外の出来事が影響した」
6月の地裁判決には、子どもの苦しみを理解しない裁判官の言葉が並んでいました。
【お知らせ】Tansaのサイトが復旧いたしました。ご不便をおかけし、大変申し訳ございませんでした。
今回のサイト停止は、サーバーを安全に保つためのシステム更新作業によるものでした。更新が完了し、復旧しました。現在は、通常どおりサイトをご利用いただけます。
社内で確認をしたところ、この間に不正アクセスやサイバー攻撃を受けた形跡はなく、個人情報の流出も起きておりません。
今後ともTansaをよろしくお願いいたします。
【お知らせ】現在、Tansaのウェブサイトにアクセスできない状態となっております。ご不便をおかけし、大変申し訳ございません。
今回の停止は、サーバーを安全に保つためのシステムの更新作業によるものです。サイトへの攻撃や個人情報の流出など、深刻な問題が起きたわけではありませんので、ご安心ください。
再開次第、お知らせいたしますので、今しばらくお待ちいただけますと幸いです。
11月22日開催! 「ファーストペンギンズ」の今 ゼロから「探査報道」に挑戦する記者と語る、Tansaの10年
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Tansaはまもなく創刊10年。
ゼロから探査報道に挑んできた記者2人が、試行錯誤を語ります。
初のグッズ販売もあります。飲み物を片手に、気軽にお話ししましょう!
関西生コン・京都事件が無罪確定 湯川裕司委員長「警察、検察、経営者団体に責任取らせる」
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検察が上告を断念し、無罪判決が確定しました。
湯川委員長は語ります。
「これは権力の濫用でなく悪用です」「組織壊滅という目的、悪意をもって、公権力を使っているんです」
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シリーズ「人質司法 なぜ労組は狙われたのか」より記事をリリースしました。
今月5日に大阪高裁が出した、関西生コン・京都事件での湯川裕司委員長らへの無罪判決が、確定しました。
京都事件は、関西一円で起きた関生組合員の逮捕・起訴の中でも、象徴的な事件です。▶︎
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Japan's Ground SDF intelligence unit collected personal data on civilians, reportedly several thousand, without consent. Its 41-item template covered patriotism, views on the SDF and debts. Tansa reviewed the documents.
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陸上自衛隊・現地情報隊が市民の「愛国心」など思想を調査していた問題の英訳記事を公開しました。
Tansaは世界の探査報道組織でつくる「Global Investigative Journalism Network」に、報道機関としては国内で唯一加盟し、日英2言語で発信しています。
en.tansajp.org/investigative…
Japan's Ground SDF intelligence unit collected personal data on civilians, reportedly several thousand, without consent. Its 41-item template covered patriotism, views on the SDF and debts. Tansa reviewed the documents.
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編集長コラム・あっぱれ!「チーム軽トラ」
tansajp.org/columnists/15339…
10月10日の夕方6時半、Tansaの辻麻梨子、千金良航太郎と共に沖縄県与那国町の保健センターに取材のため赴いた。
7時から地元の子どもたちを集めて、影絵芝居の『鯨生げいお』(作:林孟寰)が上演される。与那国島は台湾から100キロ。双方の絆を、与那国島出身の父と、台湾出身の母を持つ少女「鯨生」の物語を通して描いた作品だ。
会場となる保健センター1階の部屋は、車が5、6台停められる駐車場に面している。そこには軽トラックがズラリ。何でだろうと思いながらも、「与那国島は農家が多いからかな」とあまり深く考えずに会場に入った。
50人ほどの親子が集まっていた。子どもたちは元気いっぱいで駆け回っている。上演中も何かと騒ぐ。私の後ろの少女は暴れん坊。足をばたつかせた勢いで、そのまま私の背中に蹴りが入った。
だが物語がシリアスな展開になるにつれ、子どもたちは引き込まれる。静かになっていった。
鯨生は元々海の世界のお姫様で、人間の子どもとして人生を送るという設定なのだが、人間は海で水爆実験をした。海の世界の生き物たちから鯨生は、人間はなんて酷いことをするのだと非難される。鯨生が子ども時代に起きた戦争のシーンも描かれた。
パフォーマーは東盛あいかさんと、久保恒雄さん。影絵を駆使し、台湾と与那国の人々、人間と海の生き物たちを演じ、生と死の世界を見事に描いた。東盛さんは与那国島の出身だ。
途中、「きょう眠れるかなぁ」とつぶやく子どももいた。生と死の間にある深い闇を感じ取ったのだろう。
上演後は会場の明かりがつき、影絵芝居のセットの裏から東盛さんと久保さんが登場。拍手が送られた。
「はい、これで解散」と思いきや、違った。実は子どもたちも影絵を制作していて、会場の窓に展示していたのだ。今から鑑賞会をやるという。
だが、影絵が展示されているのは窓だ。影絵は絵の裏側から光を当てる。室内の窓に貼った影絵にどうやって照明を当てるのだろう? 私がぼんやり考えていると、会場の明かりが消えて真っ暗になった。次の瞬間、子どもたちの影絵が鮮やかに映し出された。
照明の役割を果たしたのは、駐車場の「チーム軽トラ」だった。駐車場から窓に向かってライトを当てていた。私は「やるなー」と心の中で思いながら、ニンマリした。
与那国馬や夕日、岬や樹木を子どもたちは影絵にしていた。じーんとすると共に、決意を新たにした。
それは、どんなに出張費がかさんでも、南西諸島の与那国島、石垣島、宮古島は徹底的に取材しようということだ。
日本政府は、中国を念頭に南西諸島の軍事要塞化を推し進めている。高市早苗首相をはじめ為政者たちは、島民を犠牲にすることに躊躇がない。80年前に沖縄の人たちに犠牲を強いたのと同じ構図が立ち現れている。違うのは、80年前は米軍と戦うのが目的だったが、今は米軍の歓心を買うのが目的だということだ。
与那国の人たちは、「記者が常駐してないし、たまに取材に来ても通り一遍の取材しかない」と嘆いていた。石垣島や宮古島も、都会地に比べれば取材は手薄だ。新聞社やテレビ局が経営難で記者を減らし、取材費も十分にかけられないことが影響している。日本新聞協会によると、2006年に2万773人いた記者は、2026年は1万4345人に。この20年で30%減っている。
Tansaは専従メンバーが6人の小さな組織だ。だが、与那国町の「チーム軽トラ」が子どもたちの影絵を鮮やかに映し出したように、重要なのは意思と創意工夫だ。たとえ小さくとも、Tansaの照明で日米両政府が進める「南西シフト」の実態を明らかにすることはできる。
シリーズ「イマジン」は、長射程ミサイルを日本で初めて配備した熊本市・健軍の特集から始め、ここからは南西諸島へと取材の場を移す。ぜひ、応援してほしい。
【デモクラシータイムス出演】検察完敗! 関西生コン京都事件、無罪判決の意義
youtu.be/OIVXJVYt8lY?si=5x3n…
YouTube番組「デモクラシータイムス」のTansa連携企画「探査報道最前線」の最新回です。
関西生コン事件の無罪判決について、取材した中川七海記者が動画で解説しています。
Tansa/風穴をあけるニュース retweeted
Tansaのシリーズ「デジタルと性暴力」から。
遺書を書くまで追い込まれた生徒の被害を認めず、学校から追い出しておいて、その後に東京都から言われていじめの「重大事態」に認定。東京・宝仙学園中学の酷薄をあぶり出しています。
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宝仙学園中学校で、2022年に発覚したいじめとデジタル性暴力被害。学校はいじめと認めず、被害者を学校から追放した一方、のちに東京都からの指導を受けて「重大事態」として報告していました。被害者はいじめと学校からの「尋問」により、現在もPTSDの治療を続けています。
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