
次の社会と働き方を考えるニュースレター MeThreee[ミースリー]公式。世界のメディアから「時代変化の兆し」を厳選し、毎週月曜配信。読むのに10分、視界が少し変わる。発行人 @shtrym 無料購読・バックナンバーは↓
Tokyo / Kyoto
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「次の社会」は、いつも小さな兆しから始まる。
MeThreee は、世界のメディアから時代変化のシグナルを厳選するニュースレター。毎週月曜、10分の定点観測。
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女性は、小さな男性ではない。
靴業界は女性用を「縮めてピンクにする (shrink it and pink it)」で済ませてきた。木型と金型に数十万ドルかかるからだ。だが女性向け競技用シューズの売上は、男性向けの倍のペースで伸びる。
MeThreee #224、配信中。
methreee.substack.com/p/224
旅先を、景色ではなく「物語」で選ぶ。
Airbnbは、土地の伝承や裏話で旅先を選ぶ米国のZ世代の旅を「ロア・トリッピング (lore-tripping)」と名づけた。怪人モスマンの伝説で知られる米ウェストバージニア州の町には、博物館まである。
旅の値打ちは、持ち帰れる話の奇妙さで決まるのか。
米国の知識労働者の74%が、日曜も働く。
Owl Labsの調査で、2割はほぼ丸一日だ。Z世代では76%が日曜によく働く。回答者の6割は、AIで1日にこなす仕事量はむしろ増えたと言う。
AIが空けた時間に、仕事が流れ込んでいる。
週休2日が生まれて、100年。
1926年9月、ヘンリー・フォードが米国の工場労働者に与えたのが始まりだ。24時間放送から在宅勤務まで、その境界は少しずつ崩れた。書き手は、週末を守るより平日に週末を持ち込めと説く。
工場の時間割から生まれた区切りは、まだ有効なのか。
ナースコールを止めたら、入院が半日縮んだ。
英国のロイヤル・コーンウォール病院は2023年、産後の病棟で1日100回以上鳴っていたナースコールを止め、担当者の端末に静かに届く方式にした。看護師が受けるアラームの最大9割は処置を要しない。
静けさは、医療の設備になるのか。
「機内でネットがつながらなくて」が使えなくなる。
衛星通信Starlinkが航空各社に広がり、速くて無料の機内Wi-Fiが当たり前になった。静かな客室でZoom会議を始める乗客も現れ、米議会には機内の音声通話を禁じる法案が出た。
つながらない時間は、規則で確保するものになった。
Infosysの新卒採用、8万5000人から1万2000人へ。
インドは2000年問題の修正を大量に請け負い、「世界のバックオフィス」になった。その中心だった定型のコード作成やテストを、いまAIが安くこなす。利益率は上がっても、人は雇わない。
西洋の仕事を請けて豊かになる道は、まだ通れるのか。
同僚を信頼する人、73%で過去最低。
Edelmanの28か国調査で、同僚を信頼する働き手は2年前の82%から73%に減った。直属の上司への信頼は79%から72%、CEOへの信頼は70%から66%に下がった。
いちばん近い相手から、信頼が崩れている。
機械だけで、人をクビにできなくなる。
米カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は9月30日、懲戒や解雇を機械だけで決める「ロボ上司 (robo bosses)」を禁じる法に署名した。ただし配車の運転手は、独立した請負人として対象外だ。
最も長く機械に管理されてきた人が、法の外に残った。
静かな退職の逆、「ラウド・ワーキング」。
人員削減が続く米テック業界では、転職の口も細るなか、成果を声高に示して席を守る働き方 (loud working) が広がる。経営陣の目に触れる案件へ人が移り、地味な案件は一人に残された。
見えない仕事は、誰のもとに積もるのか。
フォロワー数より、来場者数。
米国のクリエイターが、SNSのファンを現実の場 (IRL) へ連れ出している。人気グループDude Perfectのスタジアム公演は2025年に20万人超を集め、広告主も再生回数より数えられる成果を求め始めた。
MeThreee #223、配信中。
methreee.substack.com/p/223i…
農地の真ん中に、データセンターが建つ。
ハーバード大学デザイン大学院は、都市と農村の区別が消えた状態を「ラーバニティ (rurbanity)」と呼ぶ。研究を率いるアリ・マルカウィによれば、この混ざり合いは補助金や規制がつくった。
政策が描いた風景なら、描き直せるのか。
怒りに、値段と予約枠が付いた。
米シカゴで12人から始まった女性向けの集いRAGEherは、叫び、バットでマットレスを打つ2時間半の会だ。50人規模の回がキャンセル待ちになり、参加者の2割超が繰り返し通う。
動かせない不安の行き場が、市場になっている。
米国人の72%が、資産形成より体験を選ぶ。
金融サービスSoFiの調査で、家族との時間や旅行のためなら資産形成が遅れてもよいと答えた割合だ。持ち家を経済的な成功とする人は27%にとどまる。
住宅費の高止まりが、夢の中身を書き換えている。
数字が裏切らない小説が、1700万部。
主人公の経験値や能力値が上がる様子を本文に書き込む「litRPG」。代表作『Dungeon Crawler Carl』は自費出版から1700万部に達し、読者には本を読まなかった人が多い。
昇進しても豊かにならない現実の、裏返しなのか。
米国の上司が、評価面談を「チェックイン」と呼び替えている。
Gallupの調査では、Z世代と若いミレニアル世代で職場の期待が分かると強く同意した人は5年で9ポイント減り42%。Mathematicaは年1回の評価をやめた。
若手が求めるのは、称賛より具体的な指摘だという。
すぐ聞ける職場ほど、中身を覚えない。
英ブリストル大学のエスター・カンの実験では、先に人とつながってから学んだ人は、内容の記憶が約4割少なかった。中身より在りかを覚えるほうが効率がよいからだ。
社内チャットへの投資は、何を育てているのか。
3キロ先のビッグマックが、21%高い。
米McDonald'sはAIで店ごとに客の支払い意欲を推計し、値段を変えている。カリフォルニア州フレズノでは、3キロほど離れた店の間で同じビッグマックに21%の差があった。
定価という約束は、どこまで残るのか。
「AI社員」と呼ぶと、誤りが見えなくなる。
BCGの研究では、同じ成果物を「AI社員」作と告げられた管理職は、「AIツール」作と告げられた場合より誤りの発見が18%少なかった。
親しみやすさは、誰のための設計なのか。