Lineni 리넨 retweeted
Arjun update only shifted some checksums! We're back in business, y'all!
New to this update, joining Sean are Q, Makoto, Dudley, Ibuki, Ken, Necro and Hugo. Sean is beta, all others are pre-alpha - TONS of work to do. Looking for playtesters, DM if interested!
#3Sin6
Lineni 리넨 retweeted
【殆ど事実、僅かに小説】
ストⅡの対戦が熱くなり始めた頃、昇龍拳がまだ出せない友人がいた。友人はストⅡがめちゃくちゃ上手いA君に聞きに行った。A君は「えーこんなん簡単だよ。誰でも普通に出せるっしょ」と言いながらドラゴンダンスを見せた。友人は必死で真似てみたが、いくらやっても(続く)
出来なかった。
次に友人は、上手くはないけどストⅡに熱心に取り組んでいるB君に聞きに行った。
B君は「まあ自分もまだ100%は出せないけど…」と控えめに言った。
達人クラスのA君と、それほど上手くないB君。友人は悩んだ末に、B君に教わることにした。上手すぎる人に教わるのは気が引けたので、正直なところ消去法だったらしい。
B君は友人の「→↓↘のうち、下入力が短すぎる」というクセをすぐに見抜いた。何で分かったのか聞くと、B君いわく「人のクセは分かるんだけど、自分のこととなると腕が追いつかない(笑)」なんだそうだ。
その後、2人は研究と練習を重ねた。B君はその後も友人のクセを見つけ、その度に修正し、友人は昇龍拳を出せる確率を着実に上げていった。そしてB君の観察眼と的確な指摘で、アッパー昇龍拳まで何とか出せるようになった。
地元のゲーセンのイベントでのストⅡ大会、研鑽を重ねた友人とB君は揃って出場した。残念ながらB君は1回戦敗退したが、友人は運も手伝って2回戦進出。その相手はあのドラゴンダンスのA君だった。
試合前、B君が友人に耳打ちした。
「A君のドラゴンダンスはいつもだいたい5回で終わる。その後少しだけ無防備になる時がある」
一試合目はA君がアッサリと勝利。A君のケンが画面内でピースサインを出した。二試合目は押されつつも粘りに粘り、A君の体力を1/5ぐらいになるまで減らしたが、友人の体力も僅かしか残っていなかった。
壁際に友人を追い詰めたA君は、勝負を決めようとしたのかドラゴンダンスを始めた。昇龍拳を1回、2回…そして5回。
「今!」
着地後に一瞬だけ隙を見せたA君のケンに、B君の掛け声とともに友人はアッパーを入れ、キャンセルして昇龍拳を打ち込んだ。A君のケンは倒れた。遂にA君から一勝をもぎとったのだ。
そしてこのままの勢いで次のラウンドもA君を撃破…とはならずA君が勝利。地力の差はいかんともしがたかった。少年マンガみたいな展開はそうそう起きないのが現実。
結局、その大会はA君が優勝した。
A君の強さは本物で、大会通じて1つを除く全ラウンドを勝っての圧勝だったという。その唯一の負けラウンドというのが、友人が勝ったあのラウンドだった。
ゲーセンを出たところで、A君が友人とB君に声をかけた。「あのラウンド、超悔しかった。負けたのあれだけだった。この間まで昇龍拳出せなかったのに、何で出せるようになった?」
「クセを直しただけだよ。下手だから、そのぐらいが精一杯」と友人は答えた。
「俺もクセあるのか?」A君が聞くと「あるよ。」と今度はB君が答えた。
「…俺のクセ、教えてほしい」
友人とB君は顔を見合わせた。
「ドラゴンダンスは5回まで、とかね。」
B君がそういうとA君は「次は回数を決めない(笑)」とはにかみ、三人とも踵を返してゲーセンに戻っていった。
ーーーーー
これはストⅡの対戦技術がまだ成熟していない頃の話で、この大会から10年くらい経った後に友人から聞いたものだ。
その後、彼ら三人はチームを組んで地元の色々なストⅡ大会で勝ちまくったらしい。チーム名みたいなのはあったのかと聞いたところ、彼は「あったよ。この名前しかないという感じだった」と言った。で、その名前は?
「ドラゴンダンサーズ!」
なるほど、と私は笑った。
彼も笑った。
#レトロゲーム
































