![「100年」 忍術学園の100年後を描いた2次創作漫画の説明 1ページ目 しんべヱに似た幼い少年が目を輝かせている。 少年「ひいおじいさま、忍術学園のお話を聞かせて!」 少年([モノローグ]ぼくの曽祖父は変わった人だった) 老いたしんべヱ、縁側で少年に話している。 しんべヱ「それで手裏剣の授業だがまあひどかった。なにせどれも的には当たらずどこかへ飛んでいってしまうんだ。ある時高い木の枝に刺さってしまって…」 ケタケタ笑う少年。 少年([モノローグ]百歳近くで記憶はだいぶ衰えていたが、幼い頃通っていた忍術学園の話をする時だけは饒舌だった。それは忍者の学校というなんとも荒唐無稽な物語。しかし、そんな話信じているのはぼく一人で) 部屋に入ってくる少年の母。 母「またここにいた!困りますおじいさま、この子は手習いの続きがあるんです」 抵抗する少年を引っ張って連れて行く母、残念そうだが笑顔で見送るしんべヱ。 しんべヱ「明日は忍者文字を教えてやろうな」 つづく](https://pbs.twimg.com/media/GvI_NL4W0AAcsvV.jpg?name=small&format=webp)
ALT 「100年」 忍術学園の100年後を描いた2次創作漫画の説明 1ページ目 しんべヱに似た幼い少年が目を輝かせている。 少年「ひいおじいさま、忍術学園のお話を聞かせて!」 少年([モノローグ]ぼくの曽祖父は変わった人だった) 老いたしんべヱ、縁側で少年に話している。 しんべヱ「それで手裏剣の授業だがまあひどかった。なにせどれも的には当たらずどこかへ飛んでいってしまうんだ。ある時高い木の枝に刺さってしまって…」 ケタケタ笑う少年。 少年([モノローグ]百歳近くで記憶はだいぶ衰えていたが、幼い頃通っていた忍術学園の話をする時だけは饒舌だった。それは忍者の学校というなんとも荒唐無稽な物語。しかし、そんな話信じているのはぼく一人で) 部屋に入ってくる少年の母。 母「またここにいた!困りますおじいさま、この子は手習いの続きがあるんです」 抵抗する少年を引っ張って連れて行く母、残念そうだが笑顔で見送るしんべヱ。 しんべヱ「明日は忍者文字を教えてやろうな」 つづく
![2ページ目 部屋から出て、ため息をつく母。 母「そんな気軽にホイホイ教える忍者文字がどこにありますか…」 少年「でも」 母「あんなホラ話本気にしない!お前はこの福富屋の跡取りなんですよ」 母に指導され嫌々手習いを続ける少年。 少年([モノローグ]時代は泰平。戦や忍者の記憶などもはや遠く、秩序と統制の世。窮屈な日常と先の知れた未来に、ぼくは多分うんざりしていた) あくる日、しんべヱの部屋で愚痴を吐く少年。 少年「いいなあ、昔は面白そうで」 しんべヱ「おや、今の世に不服かね」 少年「だって退屈だし夢がないもん。ぼくも忍術学園とか通ってみたかった」 しんべヱ「うん…。…ま、わからんでもないがね。……今だからできる事も、きっとあるだろう」 つづく](https://pbs.twimg.com/media/GvI_NMnXwAA9D_q.jpg?name=small&format=webp)
ALT 2ページ目 部屋から出て、ため息をつく母。 母「そんな気軽にホイホイ教える忍者文字がどこにありますか…」 少年「でも」 母「あんなホラ話本気にしない!お前はこの福富屋の跡取りなんですよ」 母に指導され嫌々手習いを続ける少年。 少年([モノローグ]時代は泰平。戦や忍者の記憶などもはや遠く、秩序と統制の世。窮屈な日常と先の知れた未来に、ぼくは多分うんざりしていた) あくる日、しんべヱの部屋で愚痴を吐く少年。 少年「いいなあ、昔は面白そうで」 しんべヱ「おや、今の世に不服かね」 少年「だって退屈だし夢がないもん。ぼくも忍術学園とか通ってみたかった」 しんべヱ「うん…。…ま、わからんでもないがね。……今だからできる事も、きっとあるだろう」 つづく
![3ページ目 しんべヱ「いい時代なんだよ。戦いに傷つく人々はいないし、家を焼かれる子供もいない」 ふと、少年から視線を外すしんべヱ。 しんべヱ「ねェ」 微笑むしんべヱの視線の先を少年も見やるが、縁側越しに庭の木々が茂っているだけである。 少年、(…誰に言ってるんだろ)と訝る。 少年([モノローグ]曽祖父の話は段々と支離滅裂になっていき、会話も噛み合わなくなって、幼いぼくにも別れが近づいている事がわかった) 痩せこけたしんべヱの手が、何かを探すように伸ばされている。 しんべヱ「…わしはなァ、学年でも一番足が遅くてな…。走っても走ってもみんなに、追いつけなくってな…」 つづく](https://pbs.twimg.com/media/GvI_NRhWAAE6NOe.jpg?name=small&format=webp)
ALT 3ページ目 しんべヱ「いい時代なんだよ。戦いに傷つく人々はいないし、家を焼かれる子供もいない」 ふと、少年から視線を外すしんべヱ。 しんべヱ「ねェ」 微笑むしんべヱの視線の先を少年も見やるが、縁側越しに庭の木々が茂っているだけである。 少年、(…誰に言ってるんだろ)と訝る。 少年([モノローグ]曽祖父の話は段々と支離滅裂になっていき、会話も噛み合わなくなって、幼いぼくにも別れが近づいている事がわかった) 痩せこけたしんべヱの手が、何かを探すように伸ばされている。 しんべヱ「…わしはなァ、学年でも一番足が遅くてな…。走っても走ってもみんなに、追いつけなくってな…」 つづく
![4ページ目 幼い頃のしんべヱが差し出す手を取ろうとしている、笑顔の同級生達の姿。 しんべヱ「もうみんな先に行ってしまった。でも遅れたぶんだけ、土産話をたくさん持っていける…」 老いたしんべヱの手を握っている無表情の少年。 周囲の大人達は皆涙を流している。 しんべヱ「たとえばおまえの事だよ」 少年([モノローグ]そして、十年の歳月が流れた) 成長した少年、あくびをしながら廊下を歩いていて、部屋の中で母と女中が話しているに気づく。 少年「どうしたの」 母「ああ。おじいさまが、お前が成人した折に渡すようにと遺してくださった本があってね、出してみたらこんな…妙な紙が挟まっていたのよ。落書きかねえ?」 母、少年に紙を見せる。 少年、(これは)と目の色を変える。 少年([モノローグ]十年ぶりに見る、忍者文字だった) つづく](https://pbs.twimg.com/media/GvI_NI_aAAE8ob-.jpg?name=small&format=webp)
ALT 4ページ目 幼い頃のしんべヱが差し出す手を取ろうとしている、笑顔の同級生達の姿。 しんべヱ「もうみんな先に行ってしまった。でも遅れたぶんだけ、土産話をたくさん持っていける…」 老いたしんべヱの手を握っている無表情の少年。 周囲の大人達は皆涙を流している。 しんべヱ「たとえばおまえの事だよ」 少年([モノローグ]そして、十年の歳月が流れた) 成長した少年、あくびをしながら廊下を歩いていて、部屋の中で母と女中が話しているに気づく。 少年「どうしたの」 母「ああ。おじいさまが、お前が成人した折に渡すようにと遺してくださった本があってね、出してみたらこんな…妙な紙が挟まっていたのよ。落書きかねえ?」 母、少年に紙を見せる。 少年、(これは)と目の色を変える。 少年([モノローグ]十年ぶりに見る、忍者文字だった) つづく


















