論文がついに出版されたので、ご紹介します🙇♂️
テーマは、魚の歯(•骨)標本の残肉処理について。
残肉を除去しつつ、生態復元に重要な同位体比を保存するため、本研究は消化酵素を使った処理を開発しました。
誰でも、無料で閲覧できます!
dx.doi.org/10.1002/rcm.70200
簡易レシピは以下↓
1. 100 mlの水に対し、1 gのパンクレアチン粉末を溶かし、処理溶液を作成する。
2. 溶液に処理したい標本を浸して40℃に保ち、1日反応させる。
(肉が溶けきるまで溶液の交換と反応を繰り返しても良いと思います)
3. よく洗って乾燥させる。
せっかくなので、千葉県産の化石ハマグリと今回の標本を比較。
形はほぼ同じに見えるし、シナハマグリでは無いと思う…
7 cm と大きく、ツヤツヤの殻皮も残っていて、中々良い標本です👍
#化石
ハマグリ
千葉県産
年代…約9500 年前
殻長52 ㎜、殻高43 ㎜
(右殻、腹縁少し欠ける)
直線的な後背縁と化石での産出を考慮し、ハマグリと同定しましたが…
現世の殻を見ても、ハマグリとシナハマグリを区別できそうにありません😓
ホソエゾキリガイダマシ
青森県産
年代…約120万年前
殻長70 mm、殻径18 mm
キリガイダマシ科の絶滅種です。
巻き各層には4本の目立つ螺肋(巻きと平行に走る凸線)があり、下2本の方が上2本よりも太めです。
大型の完品キリガイダマシは初めて採れました🙌
ダイニチシャジク(幼貝)
掛川層群産
年代: 約250万年前
殻長9mm、殻径3mm
フタカドクダマキ科の絶滅種です。
巻き角層の上部は張り出し、下側の巻き層には約15個の縦肋が乗っています。縦肋は巻き各層の下側で2つに分岐し、弱い糸状の彫刻となります
小さな巻貝には慣れていない分、種同定が大変💦
豪雨で古東京湾が復活するかと思いましたが、我が家も浸水することなく、無事に過ごしています🌊
手持ちの古東京湾の化石を眺めていたら、最近話題になっていたナガカズラを思い出したので、古東京湾のナガカズラを写真撮影。
海進が進み、外洋由来の海水が多く侵入した証拠でしょうか🤔
サイシュウキリガイダマシ
年代: 約165 万年前
殻長: 32 ㎜、殻径: 9 ㎜
キリガイダマシ科の絶滅種です。
各層は膨らまず、3本の太い螺肋と2本の細い螺肋があります。
Molluscabase に本種が登録されていたので、過去の種同定を訂正します。
最近、日本産の化石種がどんどん登録されていて嬉しい🙌
#化石
エゾキリガイダマシ?
殻高…53 mm
殻径…17 mm
北陸層群産
年代…約165 万年前
ホソエゾキリガイダマシ(絶滅)やサイシュウキリガイダマシ(絶滅)の可能性もありそうです…
サイシュウキリガイダマシに最もよく似ているのですが、種として受け入れられているのかどうか分からないです…😥
ムカシキリガイダマシ
掛川層群産
年代: 約250 万年前
殻長: 27 mm、殻径: 8 mm
キリガイダマシ科の絶滅種です。
巻き各層は下半分が角張り、上半分は概ね平坦です。殻表には太い螺肋と細い螺肋が交互に並び、太い螺肋は6-8本あります。
大きな殻は、一部分しか見つかりませんでした😓
ムギヨフバイ?
掛川層群産
年代: 約250 万年前
殻長:22 mm、殻径: 13 mm
先駆者様によると、縦肋の強さには幅があるそうですが…
ネットに上がっている現生標本は縦肋が弱く、同じ種には思えません😵💫
シャジクガイ
掛川層群産
年代: 約250 万年前
殻長実測値: 28 mm、殻径実測値: 13 mm
*水管溝が欠けています!
殻は薄く、形は紡錘形です。巻き各層直下には顆粒の乗った太い螺肋があり、その下には比較的平滑な螺肋があります。
元々完品ではなく、この部分だけ母岩の中にありました😓






























